アロマや漢方に求められる科学的説明について

 

インターネットが普及や電子書籍の普及やブログなど、個人が手軽に自らの意見を発信する機会も増加し、玉石混交の情報がネットの世界を駆け巡っています。アロマセラピーに関する情報でも、情報の発信元が違えば、言われていることが違いますし、またそれらの情報の中には根拠が明確でないものも多くあります。アロマセラピーに関する本の多くは、孫引きが横行しており、学術的な価値の低いものが多く出回っています。このような混乱した情報について、研究所はその問題性を指摘したり、科学的な視点から整理する使命があるとかんがえています。研究所は、次のようなプロセスで、メンバーおよび社会に対して情報を提供します。

 

1)アロマセラピーを取り巻く「もっともらしく信じられているような常識のウソ」「不安を駆り立てる口コミ情報」などに対して、問題提起をする意見「オピニオン」をフェイスブック上などで発します。

2)発した意見に関して現時点で可能な限りの文献的調査をおこない、科学的な立場でそれに対する現状を整理します。

3)解明すべき点について研究者に照会したり、実際の検証をおこなって結論を出します。

 

費用や委託先など難しい問題も多いですが、たとえ牛歩の歩みでも進めていく所存です。

 

ISAが提供する資料の閲覧、ダウンロードは下記へ

ISAメディカルアロマセラピー情報交換(Facebook)グループへご参加下さい

※ISAへの入会・更新済み方のみがグループへ参加できます。


東京薬科大学 勝山壮先生の「アロマをつかった疼痛緩和」の論文がアップされました。

 

今年2月、3月の会員フォーラムで、ご講演をいただいた東京薬科大学の勝山壮先生より、ベータカリオフィレンおよび、ラベンダー精油(リナロール)のオピオイド受容体に作用する疼痛緩和効果についての論文が届きましたので、情報交換グループのみにて公開します。(著作権などに留意し、この資料の会員外への配布はご遠慮ください)

 

1.「ラベンダーオイルの末梢局所皮下投与によるパクリタキセル誘発性末梢神経障害性疼痛抑制効果の検討」 2016年

 ※簡単にいうと、ラベンダーオイルを経皮吸収させると、その場所の痛みが緩和されるという論文です

 2.「ベータカリオフィレンのマウス後肢足しょう内皮投与によるカプサイシン誘発性侵害刺激および神経障害性疼痛に対する抑制効果」2014年

 3.「神経障害性モデルに対するベータカリオフィレンのマウス後肢足しょう内皮下併用投与によるモルヒネ抗アロディニア増強効果について」2016年

 が、アップされております。

 末期がん患者などへの、抗がん剤による疼痛の緩和や、モルヒネの効果を増強する効果などが期待される分野です。メディカルアロマセラピーが応用されるもっともはやい分野であるようにおもわれます。

 

グループへの参加は、下記リンクからお申込みください。

 

 https://www.facebook.com/groups/298742536973338/